こんにちは、AYAです!
ピアノには「新品」と「中古」があるのをご存知でしょうか?
特に初めてピアノを購入する人はどちらの方が良いか分からないですよね。
ピアノは決して安い買い物ではありませんし、頻繁に買い替えるものでもないので慎重に選ぶ必要があります。
今回は元楽器店店員が「新品」と「中古」どちらが良いのかを解説していきたいと思います。
まず、結論から言うと…
予算があるのであれば新品の方が良いです!
中古品の中にも上級グレードのものがあったりするので、 その場合は中古の方が良い時があります
今からそれぞれのメリット・デメリットを解説しますので、自分はどちらの方が合っているのかを比べてみてください。
・新品と中古で悩んでいる人
・それぞれのメリット・デメリットを知りたい人
・自分はどちらの方が合っているのか知りたい人
目次
そもそも「ピアノ」を買う理由は?

皆さんは【ピアノ】というとどんなものを思い浮かべますか?
コンクールで見るような大きなグランドピアノ、家庭でよく見る箱形のアップライトピアノ、電子ピアノなどなど…
ピアノと言っても様々なものがあります。
ピアノを習っているなら出来ればアコースティックピアノがおすすめです。
ではなぜ、電子ピアノではなくアコースティックピアノの方が良いのかというと
簡単に言えば、演奏する上での表現力だったり、タッチ感だったりがアコースティックピアノの方が優れているからです。
電子ピアノはあくまで「電子」なのでどうしても限界な部分が出てきます。
詳しくは別の記事で紹介しているので、そちらをご覧ください。
新品ピアノのメリット

音の癖が無い
ピアノは弾けば弾き込むほど音が作られていく楽器です。
新品だと誰にも触れられていないので、変な癖が無く自分の音をこれから作っていくことが可能です。
特にお子さまは、これからずっとピアノを習っていく上でどんどん成長していきますので、ピアノもそれと同時にお子さまが弾きやすいピアノへと成長していきます。
自分の好みのピアノを選べる
同じような値段でも様々なピアノがあるので、同じ予算内で好みのピアノを選ぶことが出来ます。
「値段は良いけど好みじゃないな」という時に少し視野を広げると、様々な種類があります。
一般的なピアノももちろんですが、例えば「白色のピアノが欲しい」や「木目調のインテリアピアノが欲しい」という時にカタログから好きなものを選ぶことが出来ます。
傷が無い
これは当たり前のことですが、新品なので本体の傷はありません。
「絶対にピカピカの綺麗な状態がいい」という人はもちろん新品がおすすめです。
ピアノは丁寧に手入れをすれば何十年も使用することが可能です。
しっかり手入れをしてピカピカな状態を保ちましょう。
次は新品の「デメリット」を見ていきましょう
新品ピアノのデメリット

値段が高い
これはピアノに限った話ではないですが、もちろん中古より値段が高くなります。
「ピアノを買いたいけど予算が…」という人を何人も見てきました。
たしかに、スタンダードタイプでも60~80万円が相場なので簡単に買おうという金額ではないですよね。
特にグランドピアノだと200万円前後ですので、なかなか手が出しにくいのが現状です。
同じようなグレードでも中古の方が圧倒的に安いので、そうなってくると中古ピアノも魅力的ですよね。
機種によっては納期がかかる
新品ピアノはお客様が購入して、メーカーに注文を出します。
メーカーに在庫があれば1~2週間あれば届きますが、もし在庫がない場合は何か月と待つ場合があります。
最近は解消されつつありますが、コロナ禍真っ最中は半導体不足や輸送制限などで新品ピアノの在庫が全くないという状況が続いていました。
酷いもので1年待ちや納期未定という商品が多数あり、本当に困った時期がありました。
すぐに欲しいという場合に商品がない可能性がある
次は中古の「メリット」を見ていきましょう
中古ピアノのメリット

上級グレードでも新品より安く手に入る
先ほども少しお話しましたが、中古なので上級グレードでも新品より圧倒的に安く買うことが出来ます。
「新品を買う予算はないけどグレードの高いピアノが欲しい」という人は中古ピアノの方がおすすめです。
欲しいと思ったらすぐ手に入る
中古ピアノは現品を販売いているので、欲しいと思った時にすぐに手に入ります。
先ほどもお話したコロナ禍で新品が無い時期は、中古ピアノが飛ぶように売れていました。
現在手に入らない機種に巡り合える
ピアノは車と同じで年々モデルチェンジをしていきます。
そうなってくると昔のピアノは製造されないので、中古でしか手に入らなくなってしまいます。
私が勤めていた時に、ヤマハピアノ100周年を記念したモデルの中古品が置いてありました。
これはなかなか見ることが出来ない貴重なモデルなので、こういう珍しいピアノに巡り合えるのが中古ピアノの魅力です。
整備をしっかりしていれば中古でも長く使用できる
先ほども少しお話しましたが、ピアノはしっかり手入れをしていれば何十年も使用することが可能です。
もし、中の部品が劣化してしまっても部品を交換して整備士がきちんと整備すれば新品同様とまではいきませんが、それくらいのクオリティで演奏することが出来ます。
メーカーにもよりますが大手のメーカーだと、どれだけ昔のピアノでもその機種に合った部品が現在でも取り寄せ可能なのでいくらでも整備出来ます。
次は中古の「デメリット」を見ていきましょう
中古ピアノのデメリット

多少の傷や塗装が劣化している場合がある
どうしても人が使用していたものなので、多少の傷はついてしまいます。
部品は交換すれば大丈夫ですが、外装は整備しても完璧に傷を消すことは出来ません。
これは中古ピアノの最大のデメリットです。
「傷があるのはちょっと…」という人は中古はおすすめしません。
音の癖がある
新品のメリットでもお話したように、ピアノは弾けば弾き込むほど音が作られる楽器です。
ということは、前の持ち主の癖がついている可能性が高いので「音にこだわりたい」という人は新品の方がおすすめです。
それぞれのメリット・デメリットは分かりましたか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
誰がどのように使用するのかによってどちらが良いかが変わってきます。
もちろん新品に越したことはないですが、「趣味程度でピアノを楽しみたい」「中古ピアノで欲しい機種に巡り合えた」という人は中古ピアノでも全然問題ないです。
「これから子どもにピアノを習わせたい」「本格的にピアノをやりたい」という人はぜひ新品ピアノを購入してください。
何度も言いますが、ピアノは弾けば弾き込むほど音が作られていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。